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道しるべ〜第2しもざと通信〜

「週3回の透析は誰が決める?」

 現在、ほとんどの患者さんは透析を週3回行っています。まれに、週2回の患者さんもおられますが、一日尿量が1000ml以下となりますと、週3回の透析ということになります。
 では、いったい週3回透析というのは誰が決めるのでしょうか?その根拠はなんでしょうか?
 その前に、本来の腎臓の働きをもう一度確認してみましょう。
簡単に言うと、

  1. 体内の余分な水分を排出する(肺水腫、むくみの予防)
  2. 食事からとった栄養分以外の老廃物を排出する(尿毒症の予防)
  3. 血液を中性に保つこと(酸性化の予防)
  4. 造血ホルモン(エリスロポエチン)を分泌すること(貧血の予防)
  5. カルシウム、リンをコントロールする
  6. 血圧を調整する

などがあります。しかもこの腎臓は24時間はたらきづめに仕事をしています。
 皆さんは腎臓のこれらの機能が1/10以下となったことで透析を行っているのですが、本来の腎臓の代行をするならば当然、毎日24時間透析をし続けなければなりません。医学的に言ったらこれが正論です。しかし、皆さんにはそれぞれの日常生活、仕事などがあります。24時間、クリニックの生活は不可能です。
 まさに医学上の正論と患者さんの希望される生活スタイルと折衷案で週3回の集中的な透析になっているのです。
 透析は患者さんにとって予防的に行っているのではなく、毎日の飲水、食事摂取による水分、カリウム、リン、老廃物の貯留を受けて透析を行っていることをもう一度ご認識下さい。
 しかも、現在のところ、医学上の最先端といえども残念ながら患者さんの生命の基本を最低限、行っているに過ぎないという事実を避けて通れません。透析は尿毒症の軽減は出来ても腎不全であることに、変わりはありません。正常な腎臓と透析のギャップは、患者さんの努力やいろんな薬の投与で補う必要があります。
 第2しもざとクリニックは医療保険の範囲内で、可能な限り良い透析条件で(ダイアライザーの選択、抗凝固剤の選択)、国内で性能が最も良い透析機を使用して、専門医による合併症の管理のもとで、安全かつ効率を考えた透析を行っていると自負しています。 
 あとは、患者さんの日頃の水分、食事の質(カリウム、リン、栄養)などの自己管理がどのようになされているかが大切です。透析の主体は患者さんなのです。つづく

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