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道しるべ~第2しもざと通信~

 しかし、このドライウェイトまで透析終了時には下げておかないと、次の透析(特に2日あき)までの体重の増え方(水分の取り方)によっては心臓が大きくなったり、肺に水がたまったり、となるわけです。また、このドライウェイトは機会ある毎に設定しなおしていきます。たとえば、食欲がなくなってやせれば、筋肉や脂肪などの固形分が減少した分だけドライウェイトをさげねばなりません。

 特に高齢者や糖尿病の方は、一週間程度の期間の食欲の低下だけでも痩せられるのが通常です。「わたしのドライウェイトは50Kgだったから、48Kgまで引かれては困る」「食欲がなく体もえらい(だるい、苦しい)のにどうして体重を下げるのか」という言い方をされる患者さんがいます。確かに先日まではドライウェイトは50Kgだったのですが食欲が落ちてやせて筋肉や脂肪が少なくなったのに50Kgのままとすれば、やせた分だけ体内血液内の水分が増えてしまいます。その結果、むくみが出たり、心臓が大きくなったり、肺に水がたまったりするのです。逆に食欲が改善し、太ってくればドライウェイトを上げることになります。そうしないと脱水状態になるからです。

 高齢の方や、重い合併症(心・肺など)を持っておられる方は、私がその時々の患者さんの全体像を見てドライウェイトを決めますが、若年者や安定した体調の方は御自分でドライウェイトを設定されるのが良いと思います。

 なぜならば、日頃の症状や、食事の内容、筋肉・脂肪の量も実感されるのはご本人であるからです。ドライウェイトの設定の根拠とすべき材料として、日頃の透析記録、心胸比表(CTR)、血ガス所見等の情報を提供しますのでご参考になさって下さい。ご自信の問題の1つとして、まずはドライウェイトの設定から積極的に透析に参加されることは非常に良いことと考えます。

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