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~透析患者さんの高血圧症には~

 透析例では、透析と透析の間に通常4~5%(10%の方もいる)の体重増加があります。増加した水分の多くは間質に蓄えられ、一部は血管内に留まりますが、前者は浮腫の原因となり、後者が血圧上昇の原因になります。この他、シャントの存在、エリスロポエチン(薬剤)の影響があります。

治療方針として

  1. 適切な基礎体重の設定
  2. 透析間の体重増加の是正(5%以内)
  3. 減塩食(1kgの体重増加は食塩8gを摂取したことになります)
  4. 降圧剤の服用
    • ①アムロジピン(5)/アムロジン/アダラートCR/アダラートL
    • ②プレラン(1)/エースコール/レニベース
    • ③ブロプレス(4)/イルベタン/ディオパン/ミカルディス
    • ④アーチスト(10)/メインテート
    • ①~④のいずれかを第一選択薬とし
    • ①or②+③から始め①or②+③+④、①or②+④
    • これらの併用でも血圧が低下しない場合は
    • ⑥カルデナリン(1) 1-4錠/日
    • ⑦アルドメット(250) 1-2錠/日 
    •  をさらに加えます。
    • (これらは作用時間が長いので透析後に投与することもあります)

透析中の血圧の変動に対応するため透析日の朝昼の降圧剤は調整する場合があります。蓄積による副作用を避けるため、肝排泄性の薬剤を選択します。  

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